個人収蔵作品を展示する小さな美術館ですが安曇野にとって大切な場所。小さくても中身は本物。アドルノが語った「社会に延長されたもの」がここにあります。緩やかな気持ちで省察するために、あるいは一人になるために、秘かに用意された至高の空間。カフェテラスでお茶も飲めます。鳥のさえずりを聞き、風に揺れる木漏れ日で眼を癒しながら読書に浸ることのできる図書室もあります。

建物自体が画家・成瀬政博さんの世界に通じているように思えます。そして、その絵画に触れるにはここが一番です。「触れる」ということは、「触発される」ということ。作品に触れ、今度は「あなた」が世界に手を伸ばす番です。また、museum cafeの名が示すように、ここは美術館であると同時にカフェでもあります。カフェと聞けばベンヤミン。カフェは情報が交差する場所であり時代の文化の発信場所。「あなた」は何を発信しますか？

安曇野は自転車で巡るのにちょうどよい広さです。坂道が続きますが大丈夫。安曇野で最初に電動自転車を導入したレンタル自転車屋さんです。創意溢れるご主人はカフェや展示スペースまで作ってしまいました。気持ちよい季節に企画される「ポタリング」も楽しみの一つです。また、ここは安曇野情報の宝庫です。安曇野で暮らしたい方のための不動産情報もここ。レンタルカーも予約できます。

正式には「キッチン＆やど　ぶたのしっぽ」。コンパクトでアットホームな宿で、昼はレストランも開いています。リーズナブルな宿泊料でありながら食事のボリュームは大満足もの！気さくなご夫婦は幅広い人脈を持ち地元情報も豊富です。そうそう、昼メシはここに決めましょう。カレーが実に美味しい。野菜カレー、大きく柔らかい肉塊が入ったスープカレー、定番のカツカレー（ダブルあり）その他季節限定カレー等とにかく美味しいのです。

美味しいのは果実だけではありません。人柄も話も美味しくいただけます。安全で美味しい果物を生産する反骨の生産者、中村仁さん・直さんの果実園です。（山梨県です）